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#61 必要な人が必要なものを選択出来ること

健康にしろ医療にしろ、明らかに根拠のないもの、トンデモと思われるものが時々あるように思います。何の効果もないで済めばまだしも、有害な影響を及ぼす可能性が高いものもあるようで、対象者からすればそれを信じてお金や時間を費やしたにも関わらず、効果がないばかりか逆効果であれば辛い話だと思います。

もちろん、どうにもならないことはありますし、適切、適応であるように思えるものでも、期待するような効果がない、逆効果が生じることはあると思います。リスクをゼロにすることは難しいにしても、想定するケースで一定の効果を出せる可能性を高めるとともに、出来る限りリスクが少なくなることを考えなくてはなりません。

明らかに根拠のないもの、トンデモと呼ばれるものは、そういったプロセスを無視して、特定のごく限られたケースにおいて、偶然にも良くなったものと言えるかも知れません。また一部の人達に崇拝されている人が推奨しているものかも知れません(#60 崇拝と尊敬について)。いずれにしろ、健康や医療において広く推奨されるものではないものと言えます。

「必要な人が必要なものを選択出来る」ためには、少なくとも明らかに根拠のないもの、トンデモと呼ばれるものが前面に押し出されることは、大きな障害になります。ですから、そういったものに対して、専門家が批判することは当然と言えます。

情報リテラシー能力というのは、ある程度必要とは思いますが、如何にもそれらしく見せることが上手な人は存在しますし、その領域の専門家であっても惑わされることもありますから、専門外の人にとってはそれらを見極めるのは難しいと思います。

明らかに根拠のないもの、トンデモと呼ばれるものを完全に排除することは、ほぼ不可能だと思います。しかし、それが前面に押し出されることを食い止める、その情報とは対立するいわゆる信頼性の高いエビデンスを広めることは出来るかも知れません。

しかしその際に、感情的な言葉を使うことで、本来伝わるべき内容よりもインパクトが強くなって、「怒ってるな」「怖い人だな」「傲慢な人なのかな」というように、関係ない部分に注意が向きやすくなるかも知れません。感情的になるのはわかるにしても、目的を考えた場合には、あまり懸命とは言えないように思います。

それに強く共感するのは恐らく一部の同業者くらいで、本来伝えたい対象者に上手く伝わらないかも知れません。それが目的なのであれば、それで良いわけですが。感情的になるのは仕方ないにしても、感情的な表現が主張する内容を強化するわけではないですから、丁寧に対応する人が多い方が良いなと思います。

【参考記事】

何のためにどう伝えるのかということは、指導においても共通点があると思います。

(リ)コンディショニングメモ

#89 「説得する指導」と「納得させる指導」の違いについて

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