アーカイブ

#6 「筋力VS身体の使い方」①

「筋力ではなく身体の使い方が重要だ」といった主張もありますが、そもそも筋力と身体の使い方は相反するものではありませんから、可能であればどちらも高めるという発想で良いのではと思います。「筋力があるから出来ること」も当然あるはずです。

誰しもが身体の使い方を上達させるべき、筋力を向上させるべきということを言っているわけではありません。そもそも身体の使い方と筋力の2つの要素だけで語るのは少々強引ですが、ここではその2つの要素で話を進めていきます。

「筋力があると、筋力に頼って、効率的な身体の使い方が身につかない」という主張もあるようです。そういうケースもあり得る話だと思いますが、必ずしもそうなる訳ではなく、必要なタイミングで必要な分だけ筋力を発揮する、つまり筋出力を適宜適切に調整する能力を養成しておけば、強引に頼るといったことを減らすことが出来ると思います。

観方を変えると良い悪いは別として、筋力が高ければ頼ることも出来ます。つまり効率的とは言えない身体の使い方であっても、筋力で強引にやり遂げることが出来ることもあるのではということです。ケースによっては怪我のリスクは高まるかも知れませんが、選択肢は多いに越したことはありせん。

レジスタンストレーニングを例に考えると、軽い負荷を扱っていると誤魔化しが効くけれども、ある程度の負荷になってくると筋力だけでは誤魔化しが効かなくなり、フォームが適切でなければ上手く挙がらなくなるといったことも起こり得ます。ですから、「効率的な身体の使い方が出来ないと、筋力を上手く活かせない」こともあるということです。

実際、重い荷物を持ち上げたり運ぶといった動作では、トレーニングをしっかり行っている人は、どうやったら局所的に過度なストレスがかかることなく、効率的な動きが出来るかを知っていることも多いと思います。身体が覚えているということですね。余裕のある人は敢えて「◯◯筋に効かせて」行うこともあるかも知れませんけど。

また、先ほどの例とは反対に、ある程度の負荷を扱っていると上手く動けるけれども、負荷が軽くなると上手く動けないといったケースもあると思います。負荷が大きくなると感覚を知覚しやすくなることがありますし、より安定した姿勢を保とうとするといった姿勢制御に関する機構がより働くかも知れません。この負荷が大きすぎるとまた違ってきます。

そもそもレジスタンストレーニングのフォームと考えれば、それは身体の使い方を含むわけですから、レジスタンストレーニングが「筋力VS身体の使い方」という構図の「筋力側」になるのは変とも言えますね。

スポンサーリンク
ブログ用PC