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#4 予備能力の話①

日常生活ではそれほど機会がないとしても、重いものを持ち上げる、長い距離を歩く、走るなど、それらをより高いレベルで出来る能力を有しているに越したことはありません。いわゆる予備能力を高く維持しておくことは、日常生活を楽に過ごすことや、活動・参加の幅を広く保つことにも繋がると言えます。

もちろん、身体能力を補う手段は様々ありますが、幅が広いということはそれだけ選択肢が多いということですから、やはり予備能力は高いに越したことはないと思います。独歩も可能だけれども念のために杖を使用しているというケースと、杖を使用して何とか歩けるというケースでは同じ杖歩行であっても内容は全然違ってきます。

体力要素のひとつである筋力を例に話を進めていきます。重いものを持ち上げるなら相応の筋力が必要になります(他の要素も当然あります)。筋力を維持・向上させる手段としてレジスタンストレーニングがあります。日常生活活動量がそもそも少ないといったケースでは、活動量を増やすことによって筋力は向上するかも知れません。

レジスタンストレーニングは、レジスタンスつまり抵抗を利用して筋力やパワーを向上させるトレーニングなので、バーベルやダンベルだけでなく、自身の体重も抵抗になりますから、対象者によっては寝返りや起き上がり、立ち上がりなどの基本動作自体が、レジスタンストレーニングも兼ねているというケースもあると言えます。

これは単にカテゴライズの話なので、要するに筋力が向上する刺激なのかどうかということで、名称は便宜的なものですから現場の視点だけで言えば、少々乱暴に言えばどうでも良い話かも知れません。名称よりも中身がどうかというところが重要ですが、専門家としては用語の定義も重要なので、スマートにカテゴライズすることが容易でないケースは少々面倒です(関連記事はこちら)。

効率的・効果的に筋力を維持・向上させる為には、レジスタンストレーニングの適切なプログラムデザインとプログラムの遂行が必要です(もちろん栄養や休養など他の要素も関係します)。

過負荷の原則から考えると、日常生活よりも負荷を与える必要がありますから、床からの立ち上がりや階段昇降を上肢の助けなしに容易に行えるような人が、いつまでも体重より軽い負荷でレッグプレスを10回×3セットを行うことが、果たして効率的・効果的に筋力を向上させる手段かと言えば、そうではないことが多いと思います。

続きはこちら
#5 予備能力の話②

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